安全靴とは何?

安全靴の定義とは

 

労働安全衛生規則第558条にて、「事業者は、作業中の労働者に通路等の構造または当該作業の状態に応じて、安全靴その他の適当な履物を定め、当該履物を使用させなければならない。」と決められています。

 

つまり、安全靴とは「つま先を先芯によって保護し、滑り止めを備える靴」であり、落下物による事故や滑りによる転倒や転落事故から身を守るための安全保護具なのです。

●ではどのくらいの重量物から安全靴を着用する必要があるのか。
まず、安全靴のつま先保護性能には限界があることを前提とします。JIS規格でのS種普通作業用の試験では、20kg±0.2kgのストライカーを36cmの高さから自由落下させて、その時の先芯のつぶれの寸法を規格としています。
通常重量物を持つ場合は、腰の位置(約70cm)で持つ場合が多いと思いますので、JIS規格の衝撃エネルギーで考えればストライカーに相当する重量は10kgとなります。したがって10kg程度までの重量物を運ぶことがある場合は、つま先は確実に防護するために安全靴を着用し、それ以上の重量物を運ぶ場合には、万一落下事故があったとしてもつま先部の損傷を軽減するために安全靴を着用することをお薦めします。

 

●実際に安全靴のつま先の防護性能はどの程度あるのか。
JIS規格のS種普通作業用の衝撃試験を想定してみましょう。20kg±0.2kgのストライカーを36cmの高さから自由落下させた時のつま先部の先芯の最もつぶれた部位と中底とのすきまの寸法は、サイズ25.5cmの人で13.5mmです。この寸法は、つま先部の指の厚さと比較して個人差もありますが、指の骨の厚さを考えた場合何とかクリアーできる数値です。つまり、実際に安全靴を着用中、20kg±0.2kgのストライカーを36cmの高さから落ちてきた場合でも、打撲程度の損傷はあるかもしれませんが、骨折は最悪防げる程度の防護力があると考えられます(若干の個人差はあります)。